
「売り上げはもう正直言うと、右肩下がりの状態でした」
三重県津市で30年以上続く「げんきんどう」の加藤社長は、開店当初には若いファミリー層で賑わっていたお店が、年配のお客様中心へとじわじわ変わっていく現実を見てきました。
チラシは打ち続けていたけれど、若い世代には届かない。SNSを自分でやってみたけれど、フォロワーは伸びない。そんな状況から、8ヶ月で来店数・売上ともに前年比220%という変化が起きました。
加藤社長に、変化の前後を率直に聞きました。
事例サマリー
項目 | 内容 |
|---|---|
店舗名 | |
業種 | 衣料品・雑貨店(もともとは衣料品中心、現在は雑貨・ファミリー向け商品が中心) |
所在地 | 三重県津市一志町 |
店舗規模 | 1店舗 |
課題 | 開店から30年で若いファミリー層が離れ、年配客中心に売上が右肩下がり |
支援内容 | SNS運用支援サービス「&マーケ」 |
成果(定量) | Instagramフォロワー:約1,000 → 約7,500 |
成果(定性) | 若いファミリー層の来店が増加 |
お取り組み期間 | 2025年8月〜現在(約8ヶ月) |
導入前の課題:チラシを打っても、若いお客様が来ない
30年で客層が変わっていった
―― SNS運用を始める前はどんな状況でしたか?
加藤社長:
「売り上げはもう正直言うと、右肩下がりの状態でした。今の店を出して30年ほどになるんですけど、開店当初は若いお客さん中心だったんですよね。でもどんどんそういうお客さんが離れていってしまって、年配のお客さん中心のお店になっていってしまいました。」
SNSをきっかけに若いファミリー層に戻ってきてほしいという思いはあったものの、集客の主役はずっと折込チラシでした。
チラシは月3回。でも若い世代には届かない
加藤社長:
「チラシは新聞の折り込みなので、新聞を取る世代が圧倒的に減ってますよね。特に若い世帯のお客様はほとんど新聞を取らないようになってきているので、折込にどれだけ入れても若いファミリーが来ない。それで、SNSに切り替えていかなあかんなと思っていました。」
月3回打っていたチラシを、SNS運用開始後は月1回に削減。コストが下がっただけでなく、スタッフの負担も減り、その分を売り場づくりにシフトできるようになりました。
導入のきっかけ:憧れの存在の成功の裏に、ANDGIVEがいた
―― なぜANDGIVEに依頼しようと思ったのですか?
加藤社長:
「それはもう完全にクルマヤさんの影響が大きくて。クルマヤさんって、私からすると憧れの存在だったんです。そういう方が成功されているのがANDGIVEさんというのがセミナーでわかったので、それならうちもお願いすれば近づけるかな、クルマヤさんのようなお店に近づけるんじゃないかと思って。」
費用面での迷いもあったそうですが、「今の現状に満足できていなかったら変えるべき」という気持ちで踏み出しました。
加藤社長:
「うちも確かに費用面では最初かなり勇気がいりましたけど、今の現状で満足できてなかったらやっぱり変えるべきやと思って。思い切ってチャレンジすべきだとは思いますよね。」
取り組み前の自力運用との違い
週4本投稿していたけれど、伸びなかった
加藤社長:
「ANDGIVEさんにお願いする前も、インスタに動画をあげてたんですよ。週4本、曜日も決めてあげてたんだけど、やっぱりフォロワーも再生回数も全然伸びなくて。自力でやってて理想の数字にいかなかった。やっぱりプロに任せた方がいいんじゃないかって。」
自分で作った動画と、プロが作った動画の違いについて。
加藤社長:
「コンマ何秒でこう切り替えたりとか、そういう技術が全然違うなと痛感しましたね。」
成果:投稿翌日から「見たよ」の声。8ヶ月で220%へ
数字の変化
Instagramフォロワー | 約1,000 → 約7,500 |
TikTokフォロワー | 0 → 約3,040 |
来店数・売上 | 前年比 220%(開始8ヶ月目) |
チラシ回数 | 月3回 → 月1回 |
加藤社長:
「8月4日が最初の投稿だったんですけど、次の日の8月5日から、もうお客さんから「見たよ」って言っていただいて。こんな影響力があるのかと思いましたね。」
シールブームの追い風もありながら、それだけに留まらない伸びがあったと加藤社長は話します。
加藤社長:
「シールを扱ってるお店はほとんど伸びてると思いますけど、こんなに大きく伸びているところはそんなにないと思いますよ。SNSとの相乗効果やと思っています。」
定性的な変化:「加藤ちゃん社長!」——お土産を持って来るお客様まで
―― 印象に残っているお客様の反応はありますか?
加藤社長:
「やっぱり一番嬉しいのは、若いファミリー層のお客様が来てくれたことですね。お子様連れで来ていただいて、子供たちが「加藤ちゃん社長!加藤ちゃん社長!」って言って。もう60手前のじいさんに、ちょっとしたアイドル気分にさせていただいて、本当に嬉しいですね。」
県外からの来店も増えました。
加藤社長:
「ペット用品が安いって言って来てくださる方が多くて、ペット用品だけで1〜2万円使っていただける方も。しかも、お土産を持ってきてくれるお客さんが結構いるんですよ。桑名から来た方がその地元のお菓子を持ってきてくれたり、大阪から来た方も。買い物してくれるだけじゃなくてお土産まで持ってきてくれるなんて、今まで全くなかったことなのでびっくりしますよね。」
家族連れで来店したお父さんが娘さんに「あれ?加藤ちゃん社長やよ!握手してもらってこい!」と言っているのが聞こえてきた、というエピソードも。
加藤社長:
「本当にめちゃくちゃ照れますよね。こんな気持ちになれたのは本当にありがたいことです。」
店とスタッフまで変わった
看板も変わり、スタッフも生き生きするようになった
加藤社長:
「スタッフがSNS始める前と比べると、やっぱり生き生きしてるんですよ。こんなにお客さんが来てもらうっていうことで、今まで以上にやりがいを感じてもらってるんじゃないかなと思って、それもやってよかったなと思ってますね。」
SNSのDMで「看板を変えた方がいいですよ」とコメントが何通も届き、実際に看板も新しくなりました。
加藤社長:
「そんなことまで見てくれてるんかなと思うと、変えなあかんなと思いまして。シールが売れたもんで看板変えるお金ができました。」
まとめ:「ポジティブパワーの人しかいないので、染まっていきます」
30年続いてきたお店の流れを変えるのは、簡単ではありませんでした。売上が右肩下がりの中で、チラシを打ち続け、自分でSNSを試み、それでも伸びなかった。
変化のきっかけは、「憧れの存在」がやっていたことを、自分の店でもやってみる決断でした。
加藤社長:
「ポジティブパワーの人しかいないので、こっちまでやっぱり染まってきますよ。年齢とか関係なしにそういう方と触れ合うことで、今まではなかなかプラスに考えられてなかったんですけど、今はもう全然前向きな気持ちになれています。」

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