2026/3/30

    チラシという"博打"からの脱却。滋賀の衣料品店がいかにして広域から客を呼ぶようになったか

    業種

    小売業

    カテゴリ

    雑貨販売

    従業員数

    10

    「この日のために商品を準備して、天気が悪かったらどうするの。チラシなんて博打みたいなもんやん。」

    滋賀県長浜市でファミリーショップはんがいを営む社長は、かつて月3回・年間36回の新聞折込チラシに頼った集客をしていました。
    しかし今では、京都・大阪・奈良・福井など車で1〜2時間かかる他府県からもお客様が来店。ライブ配信の同時接続は200人を超え、「社長に会いに来た」という来店動機まで生まれています。
    地方の衣料品店に、何が起きたのか。社長本人に聞きました。

    事例サマリー

    項目

    内容

    店舗名

    ファミリーショップはんがい

    業種

    衣料品・雑貨店

    所在地

    滋賀県長浜市

    店舗規模

    2店舗

    課題

    ・月3回・年間36回のチラシ集客への依存
    ・1回あたり約20万円のコストとスタッフへの負担自前SNS運用(フォロワー5,000人)の頭打ち
    ・週末の来店数と商圏の拡大が課題

    支援内容

    SNS運用支援サービス「&マーケ」
    ・Instagram / TikTok運用支援
    ・ショート動画の投稿企画 / 台本作成 / 編集
    ・月次戦略MTG

    成果(定量)

    ・Instagramフォロワー:約5,000 → 約17,000(12,000人増)
    ・ライブ配信の同時接続数:平均155人超
    ・最大200人超チラシ:月3回 → 月1回に削減

    成果(定性)

    ・京都・大阪・奈良・福井など車で1〜2時間圏外から来店が増加
    ・「車で1時間は商圏」という感覚に変化
    ・子供から写真をねだられるなど「社長IP」が確立
    ・「SNS見てます」と声をかけられる機会が増加

    お取り組み期間

    2024/11/01〜現在

    導入前の課題:チラシは博打。でも、やめるわけにもいかなかった

    月3回のチラシが、じわじわと負担になっていた

    ―― SNS運用を始める前はどんな状況でしたか?

    はんがい社長:
    「新聞折込チラシに頼っていたらあかんと思って、SNSをやろうと思った。年間36回、月3回やってたけど、折込チラシなんて博打じゃないですか。」

    「この日のために商品を準備して、スタッフのシフトも増やして待ち構える。でも天気が悪かったらどうするの。やること全部が作業になってた。」

    チラシ1回あたりの経費(印刷代・折込代など)は約20万円。商品仕入れは別途かかります。それだけのコストをかけながら、天候ひとつで結果が変わる。そのリスクと負担が積み重なっていました。

    一方で自前のSNS運用も続けており、フォロワーは5,000人まで伸ばしていました。ただ、「自分の力で伸ばすのはもう限界なんかな。このやり方では無理やな」という感覚が出始めていたそうです。

    導入のきっかけ:先輩の変化を見て、「これは本物だ」と感じた

    ―― 外部に頼もうと思ったきっかけは?

    はんがい社長:
    「先輩のクルマヤさんがやっぱりフォロワーで俺を超えたっていうのがあって。元々強かったけど、動画をやったことで輪をかけて強くなってた。自分の力で伸ばすのはちょっともう限界なんかな、って。」

    田舎でやっている以上、商圏を広く取らなければならない。週末のお客様を増やしたい。そのために動画を使って広域からお客様を集めることに可能性を感じ、プロの力を借りる決断をしました。

    取り組み内容:「見た人が恥ずかしくなるような動画」をなくした

    客観的な視点で、見せ方を整理した

    はんがい社長:
    「見た人が恥ずかしくなるような嫌らしさをなくして、ファンがつくような見せ方をしないといけないと思った。第三者視点で客観的な見せ方を意識しましたね。」

    「最初は安さを押し出しすぎてたんですよ。お祭り男としてのキャラクターは出しつつも、出しすぎないバランスを取った。」

    「安いから来る」ではなく「この店に来たい」という動機をつくる見せ方へ。その転換が、後の広域集客につながっていきます。

    成果:「車で1時間は商圏」という感覚に変わった

    数字の変化

    Instagramフォロワー

    約5,000 → 約17,000(約12,000人増)

    チラシ回数

    月3回 → 月1回

    ライブ同時接続数

    平均155人超・最大200人超

    はんがい社長:
    「やっぱり一番は週末のお客さんが増えたこと。田舎でやってる分、商圏を広く取らなあかんやん。昔から週末のお客さんを増やしたかったんですよ。」

    「車で1時間はもう商圏ですね。2時間でも来てくれる。京都からも大阪からも奈良からも福井からも来てくれて、完全に商圏が広がりました。」

    ライブ配信が、新たな強みになった

    はんがい社長:
    「ライブをやってるのはかなり大きくて強みになってます。同時接続で200人を超えることもあるし、ライブで来店予約の販売なんかも受けてますね。」

    定性的な変化:子供から「写真撮っていいですか?」と言われるようになった

    ―― 印象に残っている出来事はありますか?

    はんがい社長:
    「まさか週末に子供から写真撮っていいですかってキラキラした目で見られるなんてことないじゃないですか。子供から見られる目が変わった。なんかキラキラした目で見られると、おっちゃん頑張らなって思う。」

    「TikTok見てますよ」「インスタ見てますよ」と声をかけられる機会も増えました。

    はんがい社長:
    「わざわざ買いに来てくれて、僕がいることや僕とお客さんが話すことだけでも、その人にとっての価値になってる。商品以上の価値を提供できてるのが嬉しいですね。」

    「安いから行く」から「社長に会いに行く」へ。来店動機そのものが変わっていました。

    まとめ:チラシという博打をやめ、広域からファンを呼ぶ店になった

    この事例の本質は、チラシ依存の集客から抜け出し、「来たくなる理由」をSNSで作ったことです。
    フォロワーが12,000人増えたことも、商圏が広がったことも、その結果です。出発点は「見た人が恥ずかしくなるような動画をなくす」という、見せ方の小さな転換でした。

    はんがい社長:
    「うじうじ悩んでいるなら、とりあえずやったらいい。時間短縮をお金で買っていると思えばいい。プロにお願いしたことで、広域で新規を取ってくれて、自分では獲得できなかったであろう認知を広げてくれました。」

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