
「チラシを打っても、前みたいに反応が返ってこない」
「SNSが大事なのはわかる。でも、本当に来店につながるのか半信半疑」
佐賀県唐津市のファミリーショップすえひろ様も、まさにそんな状況でした。
折込チラシに月20万円ほどかけても売上につながらない。
そこからSNS運用と売り場の見せ方を見直したことで、来店数・売上・認知の広がり方まで大きく変わっていきます。
今回は、すえひろの宮崎社長に変化の前後を率直に伺いました。
事例サマリー
項目 | 内容 |
|---|---|
店舗名 | |
業種 | 衣料品小売店 |
所在地 | 佐賀県唐津市 |
店舗規模 | 1店舗 |
課題 | 折込チラシに月20万円投下も売上につながらないSNS未活用・認知の広がりがない売り場の見せ方が整理されていなかった |
支援内容 | SNS運用支援サービス「&マーケ」 |
成果(定量) | 売上:9〜10月 88〜90% → 11〜12月 110% → 1〜2月 160% |
成果(定性) | 「SNS見て来ました」の来店が急増佐世保・福岡など遠方からの来店が増加80代のお客様からTikTokの反応採用にもつながった |
お取り組み期間 | 2025年8月〜現在(約5ヶ月) |
導入前の課題:チラシに20万円かけても「効いている感じ」がなかった
―― SNS運用を始める前は、どんな状況でしたか?
宮崎社長:
「折込チラシをしていたけど、もう20万円とかかけても、全然売れんで。困っとった。」
20万円は、地方の1店舗にとって決して軽い金額ではありません。
問題はお金が出ていくことだけではなく、
「やっているのに効いている感じがしない」という閉塞感でした。
販促は、効いていればまだ踏ん張れます。
でも、効いている実感がないまま続けるのは、精神的にもかなりきつい状態です。
導入のきっかけ:ワクワクと不安が同時にあった
―― 導入のきっかけは?
宮崎社長:
「前から知ってた経営者のご縁でANDGIVEと出会って。セミナー聞いた時は、もうワクワクしかなかった。」
―― 最初から迷いはなかったのですか?
宮崎社長:
「前のめりにはなっとったよ。多分。ただ、資金面のあれで、どうしようかっていうところやったね。」
「良さそう」だけでは進まない。
費用をかける以上、本当に回収できるのか、店に合うのか。
地方店舗の経営判断の重さが、ここにあります。
取り組み内容:SNSより先に、売り場を変えた
―― 実際に何が変わりましたか?
宮崎社長:
「まずはもう売り場。入って3秒っていうのが、一番印象に残っとる。」
「うちに入ったらすぐキャラクターが置いてあって。レジ前の配置も見直して。帽子とかバッグとかくくりで置けるようになって、動かんくても全部見れるようにした。」
導入後は、毎月のミーティングで「来月何を売るか」を明確にし、
その方針に合わせて商品と見せ方を設計していきました。
・キャラクター商品を目立つ位置に配置
・レジ前の導線を見直す
・帽子やバッグを“くくり”で見せる
・移動しなくても商品が見える設計
以前は商品ごとに分かれていた売り場も、見せ方を変えることで
「ここにこんなものもあるんだ」と伝わる状態になりました。
また、動画制作を社長が抱え込むのではなく、役割を分離。
本来の意思決定に集中できる体制へと変わっています。
成果:売上160%・来店数200%超まで変化
―― 数字にはどんな変化がありましたか?
9〜10月(SNS開始前) | 売上 88〜90%前後 |
11〜12月 | 売上 110%前後 |
1〜2月 | 売上 160%前後 |
来店数 | 1月以降 200%超 |
TikTokフォロワー | 0 → 約1,800 |
Instagramフォロワー | 約1,800 → 約3,600 |
宮崎社長:
「去年は本当に全く売れとらんかったんですよ。今月の去年と比べたら、全然違う。」
・売上:最大160%前後まで改善
・来店数:200%超の実感
・SNS:4〜5ヶ月でフォロワー倍増
さらに、商品の売れ方にも変化が出ています。
宮崎社長:
「キャラクターがこんなに売れるとは思っとらんで。2〜3千円、4千円のグッズもめっちゃ売れる。」
定性的な変化:来店エリアと認知の拡大
―― お客様の変化はありましたか?
宮崎社長:
「佐世保とか、一時間半とか。他から来て、「どこから来ました」って言う人がめちゃくちゃ増えた。」
「動画を見てから来ましたっていう人が増えた。福岡の方が会員カードを作っていったり。」
また、来店増加は採用にもつながっているとのことでした。
印象的な出来事:80代のお客様から「TikTok見てます」
―― 印象に残っている出来事はありましたか?
宮崎社長:
「80歳のおばあちゃんから「TikTok見てまーす」って言われた。一番驚いたね。」
SNSは若い人だけのものではなく、
地域の中で家族や知人を通じて広がっていく。
その結果、お店は「場所」から「話題」へと変わっていきます。
この事例の本質:SNSで重要なのは「動画より先に、売り場」
この事例の本質は、TikTokが伸びたことではありません。
SNSで人を呼び、売り場で買いたくなる状態をつくる。
この設計がうまくいったことが、成果につながっています。
―― 一番大事だと思うことは?
宮崎社長:
「動画だけしたらいいって言う人もいる。でも、そうじゃない。まず売り場。入って3秒。そこが一番大事。」
「何を投稿すれば伸びますか?」ではなく、
「来た人がどう感じるか」まで設計すること。
ここが整えば、地方の1店舗でも十分に変われます。
同じ悩みを持つ店舗さんへ
もし今、
・チラシの反応が落ちている
・SNSをやるべきだとは思っている
・何から見直せばいいかわからない
そんな状態であれば、
「投稿内容」ではなく「売れる導線」から見直す必要があります。
まずは、自分の店舗で何が詰まっているのか。
そこを整理することから始めてみてください。

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